流速

配管口径(太さ)を決める際は、圧力損失の検討が必要であることを説明しました。同時に、流体(液、ガス)の流速を一定に抑える検討も必要です。

LNGサテライトのような工場向けの小規模設備では、以下のような設計がされていることが多いです。
・液(LNG)の場合 … 2 ~4 m/s   
・ガス   の場合 … 10 ~ 30 m/s
高圧ガス保安法では流速の規制はないため、エンジニアリング会社 の設計思想に依る部分が大きくなります。安全サイドの設計をする会社では小さい方の値に納まる設計をしています。(流速を小さく抑えるため配管を太めする)
LNG受入基地のような大規模プラントは配管サイズがまったく違う(巨大)ため、また別の流速帯で配管設計されているかと思います

経済性を求め細い口径選定をした場合に、ガス配管から「キーン」とした音鳴りが発生するケースがあります。音や臭いといった部分は人により感性が違ってきます。工場がそもそも騒がしい(周りが煩い)場合は問題となりませんが、静かな環境の場合は、LNGサテライトから発生する音が悪目立ちします。民家と隣接している工場もある場合は特に注意が必要です。(このような工場は、「敷地境界で○○dbA未満とすること」といった規定がすでにあるため、必ず確認しましょう)

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この記事を書いた人

ガス業界に身を置きはや20年。
LNG燃料転換に必要な知識を体系的に勉強するための記事を書いています。

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