6-2. 保安係員になろう

LNG燃転 における 保安係員 についての概要を前の記事で説明しました。保安係員になるには、免状(ペーパーテスト)と経験(キャリア)の2つが必要でしたね。
 免状 ・・・ 高圧ガス製造保安責任者試験 の合格証のこと
 経験 ・・・ 高圧ガスの製造に関する 1年以上の経験 のこと

目次

免状の種類

ランクは3つ

製造施設の規模によって必要となるランクが変わり、難易度順に甲、乙、丙に分かれています。

それぞれ化学と機械に分かれる

・甲種(化学)
・甲種(機械)

・乙種(化学)   ※ガス区分の縛りあり
・乙種(機械)
・丙種(化学)液石 LPG設備の場合
・丙種(化学)特別

甲種はコンビナートクラスの巨大プラントにおいて必要ですが、ほとんどのLNGサテライトにおいては乙種や丙種で十分です。乙種の機械か、丙種化学の特別の目指すのが良いでしょう。

受験の手続き

だいたい8月の盆過ぎから2週間程度、受検申し込みが可能となります。国会試験なので試験は11月の中旬、年に1回きりです。申し込みを失念して、会社からうっかり八兵衛認定されてしまわないようにご注意を。

国家試験のお申込み: KHK

試験の内容

・試験は3科目、① 保安管理技術 (90分) 、② 学識 (120分)、③ 法令 (60分)
・択一式の回答(甲種は学識で記述式あり)
・それぞれ6割以上の得点で合格
・テキスト、試験問題集はコチラ  講習・試験対策(テキストと過去問):KHK

合格までの登頂ルートは2つ

プランA:ノンストップ登頂をめざすハードモード

・国家試験(毎年11月)で3科目を一気に受検し一発で合格を目指すコース
・1科目でも不合格(得点が60%未満)なら来年最初からやり直し
・このコースの合格率は 15 ~ 25 %(がっつり勉強しないと難しいです!)
・ストロングスタイル、漢、もののふ、修羅の道 (筆者の感想)

プランB:山小屋経由の登頂をめざす安心コース(保険あり)

・高圧ガス保安協会(KHK)の講習を受講すると 検定試験 を受けることができる
・検定試験で ①保安管理技術 と ②学識 をともに合格できれば、11月の国家試験では2科目免除となる
・国家試験(11月の本番)では ③法令 のみを受検すれば良いのでイージー
・法令のみを受験するルートだと合格率は 80 ~ 90 %

事前講習(高圧ガス製造保安責任者講習)※プランBコース

・講習は3日間、計21時間の講座
・WEB受講も可能(令和6年より。便利!)
・乙と丙なら年2回開催される(甲種は年1回の開催)

昔は丸々3日間 指定会場に通わなければなりませんでしたが、時勢を鑑み令和6年よりインターネット受講が可能となっています。良い時代になりましたね!余裕があるうちに日程を確認して申し込みをしておきましょう。
高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍以外):KHK

試験の難易度(合格率)

年によって合格率は若干変動しますが、おおよそ以下のような感じです。
・甲種で 55~65%
・乙種で 35~45%
・丙種で 35~55%
合格率だけを見ると甲種が簡単なように錯誤しがちですが、丙種が一番簡単です。 甲種は会社の管理職クラスがしっかりと準備を行い試験に臨んでいるかと思われます。乙種や丙種は現場サイドの方の受験が多くなっており、記念受検・ワンチャンあわよくばの方が一定数含まれているかと思われます。

古い統計(2015~2017年度)ですが、一発3科目受検(プランA)と講習&検定試験経由(プランB)の合格率の比較はコチラです。 <参考> 検定試験及び国家試験の合格率の比較:KHK

試験勉強どうすりゃいいの・・・

大人になってからの試験勉強って、歳を重ねるほどにツライですよね・・・。わかりみが深すぎてグラン・ブルー。

何年も受け続けるなんてメンタルに良くありませんので、初年度で合格してスッキリしてしまいましょう!筆者はゴリゴリの文系ですが以下のような勉強をして乙種機械を合格しました。昔はKHK講習も会場に3日間通わねばならず、超ブラック勤務をしていた筆者は講習参加することも叶わず、プランAコースで受検しました。受検時は学生時代ぶりの妙な緊張感がありました(笑)。ご参考になれば幸いです。

おすすめの勉強方法

・まずは過去問(去年の試験問題)にいきなり取り組み始める
・初回はもちろん殆ど点を取れない。もとい問題文も理解できない
・この時が一番ストレス値が高い (わからん!無理や~)
・間違えた問題(この時点ではほぼ全て)の解答解説を読み、テキストの該当部を読みに行く
・計算問題はハナから捨ててしまう(6割取れれば良いのだから)

・終われば、2年前の過去問を解き始める
・まだまだ点は取れない(依然ストレス値は高い)
・辛抱して解答の解説を読み、テキストを繰って該当部を参照する

・終われば、3年前の過去問に取り組む
・同じような問題がちょいちょい出てくることに気づき始める
・点数も少し取れだす
・解答解説を読み、テキストを繰る

・4年前、5年前の過去問に取り組む
・これで過去5年分の試験問題を1周した形になる

・2周目に取り組み始める
・一度 解いた問題なのに忘れていることも多々あるので、そこを中心に5年分取り組む(解答解説&テキストの該当部)

・3周目に取り組む
・ここまで頑張れれば、6割は取れている

問題に出てくる文言が実務上で聞き馴染みのある方は良いですが、そうでない方は勉強を開始した最初が一番しんどいと思います。出てくる言葉すべてが分からない訳ですから。でも安村は言います、安心してくださいと。分からないままいきなり過去問をやって、過去問に出てきた部分のみをテキストで調べに行く を3周繰り返せば、受かります。

挫折しやすいところ(注意点)

・テキストの1ページ目から通読し始める
・テキスト内容をすべて理解しようとしてしまう
・テキストを一通り終えたら過去問を始めようと考える
このタイプの方は、過去問に手を付ける前に挫折する方が多いです。文系の方、実務で現場にあまり絡まない方、女性の事務員の方だけど資格と取るように言われた方ほど、「まずは分らんままに過去問」です。過去の試験に出てきた部分のみ、テキストで勉強する(過去問に出てきていない部分は、テキストを理解しに行かない)方針がお勧めです。計算問題が厳しいと感じる方はバッサリ捨ててしまっても支障ありません。

繰り返しとなりますが、上述のように「最初が一番しんどく」「徐々にわかりみがグラン・ブルー」です。

講習・試験対策(テキストと過去問):KHK

みなさんの勉強が報われて合格しますように!
みなさんのお給料に資格手当がしっかり付きますように!頑張ってくださいね!!

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この記事を書いた人

ガス業界に身を置きはや20年。
LNG燃料転換に必要な知識を体系的に勉強するための記事を書いています。

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