別記事で工場における都市ガスとLNGの比較(一長一短、手間が無いのが 都市ガス)という話をしました。0-4. LNG(液化天然ガス) これだけは知っておこう!【 超入門 】
話は変わって一般家庭の場合は 都市ガス または LPG の二択になりますが、どっちが得なんでしょうか。ドラムロールスタートです。
ドルルルルルルゥ~ デンッ
「都市ガスですッ」 ※ピスタチオ(白目)でお読みいただきたい
理由は圧倒的なガス料金の安さです。選べる環境にあるなら都市ガス一択でしょう。しかし、そもそもガス導管が来ていないエリアであったり集合住宅全体がすでにLPG供給されている場合は選択の余地なくLPGとなります。
LPG供給
一般家庭の場合(50㎏ボンベ)
みなさんのお家(マンションやアパート)にこのようなボンベが並んでいたらおめでとうございます、あなたもLPGユーザーです。。
筆者の実家もLPGで給湯とコンロとガス暖房(珍しいと言われますが)で使っています。ガス暖房は即暖で快適ではありますが、毎年冬シーズンは「えぇぇえええ!!!」というくらいの請求書が届きます。おかげでマスオさんの物真似だけは褒めてもらえるレベルにはなりました。
毎回目玉が飛び出てしまうためその都度手探りで部屋の床をまさぐり目玉を見つけ出して元に戻したのち、吐きそうになりながら支払いをしています。
一般家庭のLPGが高い理由
少し取り乱してしまいました。LPGガスが(相対的に)高いのは、以下の理由になります。
- 50㎏ボンベ(少量)に小分け充填している作業費
- ボンベを交換する配送費、交換作業費(めちゃ重い!)
- 容器を定期的に法定検査する費用
供給側から見ると、一般家庭はもっとも小口なユーザーなので料金単価も一番高くなります。このあたりは電気も一緒ですね。特別高圧受電 → 高圧受電 → 低圧受電(一般家庭)の順で、電気料金単価は劇的に上がります。
生活を支えるLPG。地震にも強いぜ!(フォロー項目)
私情も入りディス多めの記載となっている気がするのでリス(ペクト)も添えておきます。
- いうて都市ガスは来ないエリアにはいつまでも来ない(採算取れる地域にしか来ません)
- そんななかですべての家庭をフォローしているのはLPG!(LPG!LPG!)
- 雨の日も風の日も雪の日も、ボンベ交換本当にご苦労様です(匠のボンベ転がし技術は芸術)
- 地震の際の復興スピードは、LPGが比較的強くて安心!
その分 高
ちなみに工場(大口ユーザー)の場合
ストレージタンク供給
ヘビーユーザーの場合は横型の巨大は貯槽(15t、20t)を工場内に設置してLPGを大量消費します。
タンク残量が減ってくると、大きなタンクローリーでLPGを充填します。大口買いとなるので最も安いガス単価で購入できます。(納入する側は価格競争が激しくて大変…)
バルク供給
そこまで大きくない工場や飲食店などではこういったバルク容器(300㎏、500㎏、1,000㎏など)を設置してLPGを沢山消費しています。
残量が減ると、小さなタンクローリーでLPGを充填します。中口(?)買いなので、一般家庭向けの料金単価よりは安く購入できます。
都市ガス
一般家庭の場合
軒先にLPGボンベが見当たらずガスメーターだけがある場合は都市ガスユーザーです。コングラチュレーション。道路に埋まった細いガス管は、元をたどると近傍のガス会社の拠点(ガス工場)へつながっています。マンションにお住まいの方は、玄関を出た横の扉(メーターボックス)を開けると見つかります。
地震後の対応
揺れを感知すると自動で遮断する機能をマイコンメーターは備えています。再使用する際はリセット操作が必要です。テストに出ますので覚えておきましょう!(メーター表示部左上の黒いゴムキャップを外しリセットボタン長押し)
工場(大口ユーザー)の場合
工場の場合はこういったメーターや
家庭用のマイコンメーターを超でかくしたお化けみたいなものを見つけられます。
これらのメーター設備はガス会社の資産で、これ以降の工場内配管がユーザー(工場)資産となります。
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